茨城県常陸太田市(旧 久慈郡里美村)のお雑煮

実は、このお雑煮は、お客さまのメールで知ったお雑煮なのです。
ちょっと仰天のお雑煮で、この情報をいただいてからは、しばらくウキウキで
自宅で試作してみたり、さらに情報を探ったり、たまらなく楽しい時間をいただいてしまいました。

このお客さまTさんは、今は横浜にお住まいだそうですが、
茨城県常陸太田市(旧久慈郡里美村)の実家のお雑煮だということです。

豆腐(木綿)の水分をよく切り、すり鉢で滑らかになるまであたって、
鍋に移し、水(だし汁)を加えて火にかける。
たっぷりの砂糖と少々の塩を加えて味付けする。
そして、切り餅をあまり焼き目をつけずに焼いて加えて出来上がり!

というものなのです。

まるで白和えのような、何とも不思議なお雑煮!
砂糖で甘く仕上げているので、ちょっと素朴なスイーツみたいな感じでもあります。

調べてみたら、旧久慈郡では、他の地域でも
このように豆腐をすりつぶし、白味噌を加えて作るタイプなど、
「真っ白雑煮」を食べていることが判明!
おぉ!おぉ!!と粕谷は狂喜乱舞してしまいましたよ。

どうやら「豆腐餅」と呼ばれているようです。
ステキです!

雑煮は家庭料理ですから、
白味噌を加えるご家庭もあれば、
水(だし汁)に砂糖を加えるご家庭もあるのだと思われます。
ポイントは、豆腐をすり鉢であたって、真っ白な状態で切り餅を焼いて入れる、ということです。

ネット上では、旅館などでは、豆腐をすりつぶした汁に彩りよくシイタケやら人参やらを
加えているところなどがありますが、
きっと料理人の手が入ると、このように変化していくのかなぁ、とそんなことを
想像するのも楽しいです。

でも、何故「豆腐」なんだろう?
茨城と言えば、「納豆」のイメージなのに、
納豆雑煮はヨソの地域にはたくさん見られるのに、
茨城では今まで私は聞いたことがないのです。
そこに「豆腐」情報が来た。

面白い!
もっともっと調べたい。現地実地調査も進めていきたいとたくらんでいる
お雑煮研究所 所長でございますことよ。

情報あったら、どんどん下さいませ!

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