日本百貨店さかばで定期的にお雑煮まつり開催します

2019/01/15カテゴリ:タグ: , , , , , , , ,

一年以上も更新していなくてごめんなさい!
お雑煮活動はちゃんとしています。

さて、2019年一番初めのイベントは、日本百貨店さかばでのお雑煮まつりでした。1月12日(土)夕方より。
スタンプカードもスタートしましたよ~!

そして、今回のご当地雑煮は、
群馬県は高崎市の宮元町、高砂町の町中のみで食べられている「つと豆腐」入りのお雑煮。

「つと豆腐」というのは、「つと(藁)」で木綿豆腐を巻いて、茹でてスカスカになるまでスを立たせ穴ぼこのあいた豆腐なんです。もともと福島の會津や茨城県の一部地域で郷土食として食べられている豆腐です。保存食として、また、煮汁が染み込みやすく煮崩れもしないため煮物にしても食べられています。

私は以前からこの「つと豆腐」が何故、高崎の町中でのみ雑煮の具材として使われているのかが本当に謎だ、、、と思っていました。だって會津や茨城では雑煮の具材としては使われていないんですもの。
その謎が少しだけ解明しました。高崎市歴史民俗資料館の方にお話しを伺えたんです。なんでも、江戸詰めの高崎藩士が、江戸の町で食べたつと豆腐を高崎に持ち帰り、雑煮に入れて食べるようになったということ。
なんと!江戸からの持ち帰り食文化だったのですね!
ならば!と江戸時代に流行ったという「豆腐百珍」を調べてみました。たしかに「つと豆腐」は載っていました。しかし、この「豆腐百珍」にあるつと豆腐のレシピは、木綿豆腐と甘酒をまぜて巻きすでまいて蒸したものだとある。つまり甘さが加わっているということ。でも、高崎で売られているつと豆腐は甘くない會津タイプのものなのです。。。うーんまだ謎は解明しきれず。。
継続調査、ですな!

そして、二つ目は広島の牡蠣ぷるりん雑煮。

これは、私の父方の祖父母の家のタイプの雑煮なんです。(広島市内)
昆布だしで広島で旬の牡蠣がぷるん!と入ってて、とにかく美味しい。お出汁も牡蠣の風味が広がり、幸せな気持ちになる雑煮です。今回は、せりだけでシンプルに仕上げました。関東出身の方が多かったので、丸餅を煮ていることに驚かれている方もいらっしゃいました。
切り餅を焼く文化は、江戸から広がった東日本の食文化ですから、関ケ原から西は丸餅文化圏なんですよね。

そして三つ目。福岡は朝倉市の蒸し雑煮。

イベントでは、小さなガラスの器に盛りつけていますが、地元ではお丼のような大きな器に、食べられるだけのお餅をたっぷり入れて茶碗蒸しのように蒸されたお雑煮なのです。
世にも珍しい茶碗蒸しタイプ雑煮!
長崎の警護を担当していた秋月黒田藩の武士たちが、長崎で卓袱料理としてあった茶碗蒸しを持ち帰り、養鶏が盛んだったこの地で、武士が住む集落だけで食べ継がれているお雑煮なのです。
朝倉観光協会の方も参戦してくれて作ってくれましたよ~。

今回はこの3つのタイプの雑煮を食べ比べつつ、粕谷がトークさせていただき、第一回の日本百貨店さかばバージョンお雑煮まつりを楽しみました。
これから、隔月で年間通してお雑煮まつりを開催予定です。

次回は3月2日(土)17:00~。
皆さん、スケジュールあけて来てくださいね。スタートしたスタンプカード、一回で3つだけじゃいつまでたっても埋まらないので(笑)、次回は5種類くらいの雑煮をだしちゃう予定です。
ご当地雑煮食べ比べを一緒に楽しもう!!

https://www.facebook.com/nippondeptsakaba/