ご当地雑煮紹介的には、やはり群馬県高崎の城下町で食べられているお雑煮の具材として「つと豆腐」はご紹介したいところ。
だけど、実は、福島県や茨城県の郷土料理として「つと豆腐」は有名なんですよ。
そもそも「つと豆腐」ってご存知でしたか?
穴ボコボコになっているお豆腐、
ㇲが入ってる豆腐、
周囲はモロモロしている・・・。
摩訶不思議なお姿のお豆腐さん、
わ~ざわざ、手をかけてこんなお豆腐さんに調理しているんですよ。
トップにあげているこの写真は、実は私、粕谷が作ったものです。
これは自宅で簡易的に作ったものですが、
木綿豆腐をぎゅう~っと巻きすで巻いて、
塩を加えた熱湯で40分ぐらい気長に時間をかけて湯がきました。
しっかり水分が出切って、豆腐にㇲがたちました。穴ボコボコ。
こうすると水分が抜けるから、日持ちもするし、
調味液がぐっと豆腐に入るようになるんですね。
まさに大豆の塊のような素朴なボソっとした豆腐になるんです。
不思議だなぁと初めは思いました。
十分そのままでも美味しいお豆腐を、わざわざㇲを立たせてボソボソにするなんて、、、と。
でも、調味してみると本当によく味が入るし、
この素朴な食感もまた、なかなか悪くないのです。
むしろ、大豆を食べているなぁ、と感じられ、ちょっとつまむつもりがつい手が伸びてしまうハマる系の豆腐に変身するのです。
本来は、このつと豆腐、お名前の通り、つと(苞)、わらづとに包んだ豆腐なのです。
ゴーヤチャンプルーを作るときも水切りしてお豆腐を使いますが、
水切りした豆腐には味がよく浸みこみますから、味を入れたいときには確かに水切りは良いのです。
会津地域や茨城では、郷土料理としてこのつと豆腐は活躍するんです。
そして、不思議なのは、何故かつと豆腐が郷土料理として特に存在しているわけではない高崎の城下町のお雑煮に、この「つと豆腐」が主役級で加わってくることです。
福島や茨城では、スーパーでも並ぶつと豆腐、高崎でお目見えするのはたぶん正月前の年末のみ。
しかも、群馬県の中でも広い地域でこのつと豆腐が食べられているわけでもなく、高崎の旧市街地限定。
これは間違いなく、何か由来の物語があるぜ!と粕谷は思うわけです。
きっと誰かが「つと豆腐」くんを高崎に連れて来たに違いないのです。
でも、ごめんなさい、その誰かが連れて来た物語をまだ私は把握できていないのです。
誰かご存知の方、お雑煮やさん粕谷に教えてください~。すごく知りたいのです、この物語。
何かがあるに違いない、と思うのにわからないこのもどかしさ。
どうかどうか由来の物語、知っている方は教えてくださいませ~!
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