本日は、特に東北地方・甲信越地方でよくお雑煮の具材としても使われている「凍り豆腐(こおりとうふ)」について。
私(東京育ち)は、凍り豆腐、凍み(しみ)豆腐・・・などという言葉を日常的には使いません。私がよく食べる「高野豆腐」とどこが違うのだろう?・・・とまず疑問に思ったのです。
調べてみると、「凍り豆腐」は日本農林規格(JAS)での正式名称でした。
では、なぜ「高野豆腐」とも呼ばれるのかというと、もともとは高野山を中心とした関西圏での呼び名で、江戸時代に高野山の土産物として重宝されたのを機に広がったといわれています。
甲信越・東北・北海道では、「凍み豆腐」「凍り豆腐」と呼ばれることが多いようです。甲信越・東北・北海道で作られる伝統的な製法の凍り豆腐は、わらで数個ずつ豆腐を連ねて軒先に吊るして作るので、その形から連豆腐とも呼ばれているそうですよ。寒い地方ならではの製法ですね!
「凍り豆腐」は、豆腐を凍結乾燥させて保存性を高めている食品ですが、単に豆腐の栄養素が凝縮されているというだけではなく、凍結乾燥させる課程でタンパク質が変性し、血中のコレステロールを抑制する効果もあるんですって。
豆腐自体にも良質なたんぱく質が含まれ、食物繊維・カルシウム・マグネシウム・カリウムなど、からだづくりに必要な多くの栄養成分が含まれ、特に女性には女性ホルモンを調整してくれる「イソフラボン」、成人病予防にもなる「サポニン」等、栄養優等生食品ですが、凍結乾燥させた「凍り豆腐」は更に上を行ってしまうわけですね!
きっと凍り豆腐が作られ始めた当初は、保存性を高めることが目的だったのでしょうけれど、それが栄養価を更に高めた食品に変身するなんて、昔の人は気づいていたのでしょうか?
思わず遠い昔に思いを馳せてしまいました。(o^∀^o)
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