お雑煮やさんの普段雑煮

2016/09/09カテゴリ:タグ: , ,

ホントかよ?と思われるかもしれませんが、
ところがどっこい、結構ホントの話だったりする。

お雑煮やさんの粕谷は、ほとんど毎日お雑煮を食べています。
毎日、というのはさすがに嘘になるな。でも、少なくとも月のうち25日以上は食べているんじゃないかしら。

だからよく聞かれるんです。
「お雑煮が本当に好きなんですね」って。
「お餅が好きなんですか?」とも。

粕谷は答えるときに、いつもちょっと詰まっちゃうんですよね。
「ん~、、好きではありますよ。そうでなきゃ、お雑煮やさんなんてちょっと気がふれたようなことやってられないですもんねぇ」
でも、お雑煮を食べるのが好きで好きでたまらなくて、お雑煮やさんになった、ってわけではないな、と思うんです。

「好物の食べ物は何ですか?」と聞かれたら、私、即座に、
「餃子っ! グリーンカレー!」って答えちゃう。
とにかく餃子は好き。時々たまらなく、抑えられなくなるぐらい食べたくなります。思い浮かべてると餃子に頭の中を占拠されてしまうぐらい。
グリーンカレーもまた惚れています。あんまりにも好きで、自分ちにクロック(石臼)を導入して、コンコン叩きながらペーストから作っちゃうぐらい好きです、手間が全く面倒にならないくらい大大好きです。

・・・お雑煮って、私の中ではそういうものではないんですよね。

もっと「普通」というか、アドレナリン出まくって「好きだーーっ」というようなものじゃなく、毎日食べ続けても、ちいとも飽きない、穏やかで優しい食べ物なんですよね。
「ご当地雑煮」については地域地域の個性が面白くて、これにはテンションが上がっちゃいますが、
私が普段食べているお雑煮って、そういう地域の背景のストーリーがあるようなものではなく、適当でいいかげんな「餅が入ってるあったかい汁」なだけなんです。
でも、これまた良いんですね。普通の日常生活の中で、私のバタバタ慌ただしい毎日を支えてくれてる包容力のある食、って感じ。

これの良さは、
「お手軽であること」
「あったかい汁(スープ)はそりゃあ、気持ちをほぐしてくれるもんさ」
「とりあえず野菜をどさりと入れてしまっても、軽く完食できるから、自分に何となくOK感がある」
そして、何よりも「飽きがこないこと」が素晴らしい。

毎日食べてても飽きることのない「お味噌汁&ご飯」とおんなじなんですよね。
私は、おだしのきいた温かい汁を飲むと幸せのスイッチが入る、と信じているんですけど、スイッチと言ってもゆるやかで優しいものでね、テンションがあがるよりも、ほぉっと落ち着ける感じ。

そして、日常的に毎日のようにお雑煮を食べていると、色々と思いつくものなんですよね。
この「さりげない幸せな食べ物」には、もっとさりげないお餅が欲しいよね~。
汁の中にちっちゃい餅がたくさん入ってると、満足感もあって良いかも。
その方が食べやすいしな。

サイズや厚みが変わると、食感も違ってきて、これまた良いのです。
写真のお雑煮くんは、薄くてちいちゃな「玄米餅」入りのもの。
ここ最近は、ちっちゃいお餅ブームで、朝ごはんや会社での雑煮ランチにはちっちゃい餅をポコポコ入れて食べてます。

こういう商品も作っちゃいたいなぁ、とか、雑煮食べながら夢想する私なのです。
ホントに良いのですよ、この日常のさりげない雑煮ちゃん。

皆さんも、例えば具だくさんのお味噌汁に、ちっこく切った餅を入れて食べてみてくださいな!
ひとつのお椀だけで、汁も野菜も炭水化物もとれちゃうからとっても楽だし、
朝ごはんにもぴったりなの。