上越のお雑煮【ご当地雑煮】

お雑煮やさん粕谷が、中学時代の2年半を過ごしたのが新潟県上越市です。

引っ越してきたちょうどその年は、戦後最大の降雪量だ、と言われた年で、
埼玉からやってきた私たち家族は、一晩の間に降り積もる雪の量に驚き、
朝起きたら、両親と共に屋根の雪下ろしをし、学校までの道のりは、それぞれの家から
雪下ろしした雪を固めて道にしているので、家の屋根を見下ろす高さのある通学路となり、「ほぉ~本当に雪国に来たんだな」と実感したものです。

私がお雑煮に興味を持ち出したのも、実はこの上越市時代でした。

クラスメイトで仲よくしていた農家の娘である友人の家に正月2日だったか3日だったかに遊びに行ったんですね。
そこで出していただいたのが、この上越雑煮でした。

我が家の雑煮は、広島出身の父、香川出身の母で、どちらの雑煮もタイプが違うもので
ありながら、雑煮といえば「彩りが美しいハレの料理」という印象はずっともっていた
んですね。

だから、衝撃的でした。

「茶色い・・・」と。
えぇ~、お雑煮なのになんて地味なの・・・、とホントに目がぱちくりするような
感じだったんですね。

でも、一口食べてみると、コレがしみじみ美味しい。

ぜんまい、ずいき(芋がら)、油揚げ、切り干し大根、人参、ちくわ、こんにゃく・・・
野菜の甘みがたっぷりダシとなっているこの汁は実に絶品なのですよ。
汁はしょうゆのすまし、なんですが、全然澄んでいません(笑)
山菜の食感も良くって、本当に自然と「あぁ、おいしい・・・」とため息まじりに
ひとりごとを言ってしまうような感じ。

私が住んでいたのは上越市の中でも高田地区なので、直江津地区はちょっとまた
違う、という話も聞きましたが、
上越雑煮に欠かせないのはやはり「ぜんまい」ではないでしょうか?
ぜんまいの有無で味は全然違ってきますからね~

そして、ずいきも。
ずいき(いもがら)の食感や味わいを知ったのも、上越ででした。
山菜が入ると、味にしみじみした深みというか、コクがでますよね。

懐かしいなぁ~と思いながら作って食べた今朝の朝雑煮でした!

 

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