お雑煮の縁起担ぎ・ブリ

2014/12/01カテゴリ:タグ:

今回は出世魚の「ブリ」。

お雑煮やさんの全国ご当地雑煮食べ比べセットにも入っている、福岡県博多の「ブリ雑煮」にも登場します。

「ブリ」と言えば言わずと知れた出世魚。

 

成長とともにまるで出世するかのように名前が変わる魚なのでそう呼ばれています。
縁起のいい魚として、お正月などのおめでたい席や祝い事に振る舞われることが多いですよね。
出世魚と呼ばれる魚は、他にも「ボラ」や「スズキ」がいます。

年齢と共に名前が変わるのではなく、大きさや見た目の違い、住んでいる場所の変化などで名前が変わるのです。
成長とともに、見た目はもちろん、食べたときの味にも違いがあるので名前を変えて違いを明らかにしているといわれています。

     ワカシ :   ~15 cm
  イナダ : 15㎝~40 cm
  ワラサ : 40㎝~60 cm
  ブリ  : 90 cm ~

大体このくらいが目安だといわれています。

地域でも呼び方が異なっていて、私は九州生まれなのでずっとブリの子は「ハマチ」が当たり前でした。でも、それって、普通じゃないんですよね!

  • 関東:  ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ
  • 関西:  ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ
  • 東北:  ツベ → イナダ → アオ → ブリ
  • 下北:  フクラギ → イナダ → ワラサ → ブリ
  • 北陸:  ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
  • 富山:  ツバイソ → コズクラ → フクラギ → ハマチ → ガンド → ブリ
  • 山陰:  ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
  • 四国:  ヤズ → ハマチ → ブリ
  • 九州:  ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ

 

こんなにも呼び方に違いがあるんですよ。
大きくなったらブリだけど、成長するまでに大きさが変わり、住む場所が変わることで海の潮の流れの関係などで体つきも変わる、そうすると環境の違いから肉質も変わり味にも変化が出るのですね。

そんなこんなで「ブリ」の出世っぷりをご紹介してきましたが、
あっという間に12月。あとひと月でお正月ですね。

2015年のお正月は、全国ご当地雑煮食べ比べセットで
縁起を担いで「ブリ雑煮」デビューしてみてはいかがですか?