島原具雑煮【ご当地雑煮】

本日はクリスマスイブ。(アップが遅くなってしまいましたがイブに書いていました)
私たちお雑煮やさんは、一日セットアップ工場にこもりきり。せっせとセットアップと発送作業に励み、夜21時に納品を終え、帰宅の途についたのでした。クリスマスの華やかさとは全く無縁。
戻っても作業に追われていて、私はちょちょっと台所に立って作ったのが、このお雑煮。

「島原の具雑煮」でした。

実は朝出発する前から作ろうとは思っていたので、家を出る前に昆布と焼きあごを水につけてはいたのですね。だから、ヨシ!と思うとすぐに作れる状態にはなっていたのです。

見た目、「ナベ」でしょう?(笑)

そう、ひとり鍋に盛り付けてあるのです。
それにこの具材の多さ。

大根、にんじん、高野豆腐、笹がきごぼう、さといも、しいたけ、
鶏肉、かまぼこ、薄焼き卵、長崎白菜(唐人菜)
そして 煮た丸餅ふたつ。

たっぷりの具材です。

だしは、昆布+焼きあご なのですが、
具材から染み出る風味で、特徴的なあごだしも強く感じられません。
それくらい、具材の甘みや風味が汁に染み出しているんですね。

そりゃ、おいしくないわけないです!

さて、この島原具雑煮の由来ですが、島原温泉観光協会さんのHPによると、

寛永14年(1637年)の島原の乱の時、一揆軍の総大将であった天草四郎が、約37000人の信徒たちと籠城した際、農民たちに餅を兵糧として蓄えさせ、山や海からいろいろな材料を集めて雑煮を炊き、栄養をとりながら約3ヶ月も戦ったといわれています。

・・・とのこと。
真偽についてはわかりませんが、栄養もたっぷり、様々な素材からの風味もたっぷりで
本当においしい。。

薄焼き卵がのっているのも珍しいですよね?

あと、長崎白菜!これは別名「唐人菜」とも呼ばれています。
私はこの長崎白菜を家庭菜園で栽培したこともあるのですが、
正直、白菜って感じではありませんでした。
いわゆる「巻き」がないんですよね。まるで青梗菜のような感じ。
でも、食感が独特で、甘みがあり柔らかいのに、シャキリと煮とけない感じ。
鍋にペタっと貼りつかないし、餅ともくっつかない。
まさにお雑煮のための白菜なのかもしれません。

お野菜たっぷりのからだにもうんと優しい
「幸福なお雑煮時間」が島原具雑煮にはありますね、うん、ウマい!

 

 

 

 

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