千葉のはば雑煮【ご当地雑煮】

私たちお雑煮やさんが今年の「全国ご当地雑煮食べ比べセット」をセットアップしている工場は、千葉県匝瑳市にあります。九十九里浜近くののんびりした場所です。

この辺り、山武市から九十九里周辺で食べられているお雑煮が、
この「はば雑煮」です。

郵便局でゆうパックの打ち合わせをしている時にも、この雑煮の話題が出たんですよ~(*^_^*)

さて、「はば」とは何か?っていうと・・・
「はばのり」のことを言うんです。

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このはばのり。実はとってもお高いのです。一枚1,000円近くする(*_*)

たくさん取れるものじゃないので希少性でですね。実は、粕谷は去年買おうとして時期を逃して買えなかった、ということもあり、今年は早めに予約してゲットしたわけです。

 

どんなノリかというと、

これはノリじゃなく、コンブでしょ?って言いたくなるような塩気の多いパリパリした食感で、ノリのように薄いけれど、磯の香りも食感も薄いコンブを想像していただければ良いか、と。

はばのりは、こんな風に緑色になるまで軽くあぶって、手でよく揉みます。

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あおのりも軽くあぶり、

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そして、焼いた切り餅にかつおこぶだしのすまし汁を注ぎ、はばのり、あおのり、そして削ったかつおぶしをパラパラとのせて出来上がり!なのです。

今回は、かつおぶしも削りましたよ~。

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出来上がった、はば雑煮。

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これは、いわゆる岩のり雑煮をイメージしていただいたら、まったく風味が違いました。
ほとんどコンブでしょ?というような磯の香りたっぷりの、どこか野趣の風情がある
海辺のお雑煮なんですよ。

確かに、このはば雑煮で生まれ育った方ならば、よその雑煮を食べても「雑煮って気がしない」と 言われるのもなんだかわかるなぁ~、と思う。船の上で食べている景色さえ思い浮かんでしまうぐらい、海の香りを味わっているようなさわやかなお雑煮なんだもの。この雑煮で育ったのならば、正月にコレを食べなければ何かが足りないような気がするのも頷けます。(きっとどの地方の方もそうなんだろうけど)

ちなみに「はばのり」を「幅を利かせる」という縁起に掛けて、お正月には「はば雑煮」となったようです。

さっぱりいただける気持ち良いお雑煮です(*^_^*)
 

 

 

 

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