宮城 奥松島のお雑煮(もどき)

2017/07/03カテゴリ:タグ: , , , , , , ,

宮城のご当地雑煮も色々たくさんの種類があって面白いのだけど、
奥松島のゴージャスなお雑煮について伺ったので、今(7月)ある材料で「もどき」を作ってみました。
今の時期は、水耕栽培のせりはあるものの、近所のスーパーではなかなか手に入らなく、
残念だけど、みつばで代用してます。

仙台の焼きハゼ雑煮と同様に、お出汁は「焼きハゼ」を使用。
その仙台の焼きハゼ、、というのも松島から由来していると言われています。
・・・というのも、その昔、松島湾周辺で晩秋にたくさんとれるハゼが焼き干しにされて
旧仙台城下へと流通した、と言われているから。

宮城の焼きハゼは、内臓を出さずに鱗の処理をして、遠火の炭火で焼き、
つまり囲炉裏の煙で燻製干しにしたものだということです。
実は、福岡のハゼ屋さんのところで焼きハゼを購入したのですが、
仙台風と福岡風では、焼きハゼの出汁もずいぶん違ったんです。
焼きハゼの処理の仕方でもずいぶん味が違うものだなあ、と感じました。
(そんなことも知って楽しいお雑煮やさん粕谷です(*^^*))

焼きハゼの出汁ってだけでも、いまや高級品なので贅沢なのですが、
奥松島のお雑煮は具材も半端なくゴーージャス!!

サケといくら
半生状態のタコ
ノリ

とこれでもか!というくらいに海の幸がたっぷり。
そして、この地方では共通でもある
「引き菜」もた~んと。
引き菜というのは、千切りにした大根やにんじん、ゴボウ等を
湯通しして一夜凍らせた凍み野菜なんです。
凍み野菜に、凍み豆腐も加わって、本当に野菜も具沢山。

この一椀だけで、本当にご馳走ですよね!

今回写真で載せているのは、私が近くのスーパーで手に入れられたもので作っているので、
青みはやはりこの地域ならば「せり」なんですが、みつばで代用。
いくらも、すんません。高かったので(笑)、味付き筋子で代用しちゃいました。

でも、殿様になった気分のゴージャスなお雑煮に、ちょっとほくそ笑んでしまった粕谷でございます。
シンプルな、具材がほとんど入ってない出汁と餅を楽しむタイプの雑煮も好きですが、
こんなにゴージャスな雑煮を食べると、やはり幸福感に満たされますねぇ。